トレンドで本当に重要なのは“不易”を探しだすこと!!
- <気になる>から<調べる>スイッチON!
- 9月には「栗」がスイッチを押す
- 「24節気、72候」というスイッチの重要さ
- “不易”の〈気になる〉スイッチとは
<気になる>から<調べる>スイッチON!
前号で述べたように、まず〈気になる〉スイッチが押され、それに続いて同時に〈調べる〉スイッチが押されることになる。これが検索行動ということだ。
恐らくスマートフォンというものが“ハンドメディア”としてこれほどまで地位を確保していなかった過去(たぶん10 年たたない過去)であれば、〈調べる〉スイッチは、自分の頭の中の「メモリー」の回路の中をさまようことと同じであった。つまり、「メモリー」が外部化された時代環境を想定しておくことが必要である。
(略)
9月には「栗」がスイッチを押す
(略)
そして、2014 年10 月も同様に「栗」、「栗ご飯」を含めて「栗の渋皮煮」、「栗の甘露煮」など栗に関わるキーワードが、上位50 位のランキングの中に7 項目入っていた。まだ集計されてはいないが、今年の10 月も恐らく同様の傾向だったろうことは予想通りだといえそうだ。どうやら9 月、10 月には「栗」に関するキーワードが「気になる」スイッチを押す傾向があるらしいということが分かる。
「24節気、72候」というスイッチの重要さ
(略)
このことは食のトレンドではあるが、生活全般においても同じような〈気になる〉スイッチが押されていたことになる。つまり、季節感、旬といったことが、私たちの食に対する〈気になる〉スイッチを確実に押すことであり、それが生活全般でも同様であるという見方が大切なのである。日本には古来より「24節気、72候」という、自然の運行のリズムと生活がシンクロしていくという変わらない因子がある。
「飼育員さん」たちの食における〈気になる〉スイッチの押され方をみると、実はこのことが色濃く反映していることがわかる。この重要な視点については改めて述べる。
“不易”の〈気になる〉スイッチとは
そのことを前提として、ここでは逆にまず12ヶ月を通してあまり変化のしない〈気になる〉スイッチの押され方をみてみようと思う。
「栗」などに代表されるスイッチは、季節、旬、催事などといった自然環境の変化がインパクトになるスイッチである。通年を通してランキング50の中に登場してくるものは、そういった季節、旬の波動とはあまり関係のない“変わらない”スイッチである。“不易”というのは少し大げさではあるが。
この1年間を通して“変わらない”〈気になる〉スイッチを押すテーマのひとつは「フレンチトースト」、「ホットケーキ」、「パンケーキ」、「ホットケーキミックス」の4項目である。
(略)