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【食のトレンドレポート Vol.14】〈食べたい力〉を〈食卓力〉につなげたヤオコーの弁当!

【目次】〈食べたい力〉を〈食卓力〉につなげたヤオコーの弁当!

  • ヤオコーのお弁当
  • 「メインディッシュ」病?!
  • 「漬物」という〈季節感〉
  • 〈食卓力〉に注目

執筆:辻中 俊樹
(マーケティングプロデューサー)


食のトレンドレポートVol.14が配信されました。総菜売場に並ぶ多彩なお弁当の数々。皆さまの中には、主菜がお弁当の価値を決めると考える方はいらっしゃるでしょうか。もしかすると、それは「メインディッシュ」病かもしれません。今やお弁当は携帯食糧としてだけではなく、中食の一部として家庭の食卓に並ぶものになりました。本当のお弁当の価値は、お弁当が食卓でどんなシーンを形成し、どんな欲求を満たしているかを捉えることで見えてきます。「焼魚弁当」とも「筑前煮」の惣菜パックとも違う本来の「お弁当」の価値を、ヤオコー(スーパーマーケット)のお弁当が出現したある方の生活シーンから、特徴的なエッセンスと合わせて抽出します。お弁当が出現する食卓で、シニアがどのように「季節」や「旬」を演出しているかも合わせて解説します。本号の最後には、ある78歳のシニア女性の一日の生活の詳細がわかる日記調査結果を付録しました。生活の中で食卓がどのように形成されていくか、どのようなきっかけでお弁当が選択されるのか、生活の断片から読み取っていただける内容になっています。まだご登録がお済みでない方も、ぜひご登録してお読みください。豊かな食提案の一助になることを願っています。


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【食のトレンドレポート Vol.13】薄紅色に霞んだお弁当に〈彩り〉〈さし色〉をみつけた!!

【目次】薄紅色に霞んだお弁当に〈彩り〉〈さし色〉をみつけた!!

  • 送られてきたお弁当の写真から
  • 薄紅色が霞んだように…。
  • データに現れない〈彩り〉
  • 高野豆腐がおいしそう!

執筆:辻中 俊樹
(マーケティングプロデューサー)


食のトレンドレポートVol.13が配信されました。食欲を沸き立たせるために、<彩り><さし色>というトリガーがあることは本レポートのモチーフとして重ねて説明してきました。商品開発や売場などの現場では、それらは一体どのような見え方として、またどのような消費者行動として表出してくるのでしょうか。執筆者が食に関する数々のプロジェクトで実施してきた生活日記調査。実際に行われた生活日記調査の中から、「旬」をビジュアライズするための要素について、あるシニアの昼食の「お弁当」をモチーフに解説します。


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【news】「食欲」に立ち返ることが大切だと気づかされた

辻中俊樹 櫻井光行 著「マーケティングの嘘 -団塊シニアと子育てママの真実-」(新潮新書)

辻中俊樹 櫻井光行 著「マーケティングの嘘 -団塊シニアと子育てママの真実-」新潮新書刊

「トレンドレポート」の執筆者である辻中俊樹と、昨年新潮新書より「マーケティングの嘘」を共著で出版した櫻井光行さんよりコメントをいただきました。全文を掲載しますのでレポートの読み方のご参考になればと思います。

☆   ☆   ☆

生活者に一週間の日記調査をやってもらうと、驚くほど同じことの繰り返しであることが多い。毎日同じ時間に起床し、朝食をとり、家を出て、同じ電車に乗り、コンビニに寄り、出社し…。朝食のメニューもほとんど同じかもしれない。このように習慣化した日常は、継続的に固定した消費を生み出すので、マーケティング的に悪いことではない。しかし、辻中さんがこの連載で一貫して着目しているのは、繰り返される日常の中に現れる「微変化」だ。例えば、平日はいつも「ツナマヨトースト」だけど、ちょっと飽きたから「チーズハムトースト」に。休日のブランチの「フレンチトースト」も、平日=日常に対する微変化である。休日のフレンチトーストも毎週繰り返されれば、今度はそれが日常になる。次のレベルで現れる微変化は季節に合わせたメニューだ。検索キーワードから微変化を捉えること、それこそ売上を伸ばすためのチャンスの発見に他ならない。その目の付け所が実に鮮やかだ。

☆   ☆   ☆

辻中さんの言う「飼育員さん」の家庭のメニューを規定するのは、子供である。子供が小さい頃は、子供に食べさせたいものという意向が働いたり、ある程度大きくなると、とにかくコストパーが良いものという傾向が出てきたりするが、子供が喜ぶものが基本といえる。それに対して、子供が巣立った後のシニア世帯のメニューを規定しているのは何なのだろう? 辻中さんは、それを「旬・季節感」、更にそれによって起動する「食べたい力」だとしている。なるほどなと思った。子供のいる世帯でも旬や季節感は重要だが、シニア世帯では子供という要因がなくなることで、本当に食べたいものへの欲求が前面に出てくるのではないか。食のマーケティングでは社会のトレンド(レポートのタイトルだった!)を読んだり、作ったりすることも重要だけれど、その根本にある有史以来人間が培ってきた「食欲」に立ち返ることが大切だと気づかされた。