「朝ごはん」に渦巻く生活者の欲求を捉えているか?!
- トーストの「飽きさせない」一工夫!
- 「おにぎり」も魔法の杖!
- 「朝ごはん」は通年〈気になる〉
- 朝の「微変化」は生活全体の価値
トーストの「飽きさせない」一工夫!
「目先を変えて飽きさせない」、これは幼児を持ったママの大切なテーマである。「飼育員さん」前期にはとても重要なことである。
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繰り返されていく平日の朝食、その中でトーストに顕在化された「飽きさせない」ための「微変化」の「一工夫」は、「飼育員さん」前期には顕著なのは当然だが、実はこれはシニア層の「朝食」にも、同様のことが決定的に重要なテーマになっており、それが実態であるといっておく。シニア層は保守的で、新しいことや変化を求めないといったことはとんだ先入観であり曲解である。やがてレポートするので楽しみにしておいてください。
「おにぎり」も魔法の杖!
この平日の朝の「飽きさせない」ための「一工夫」は、トーストだけではなく「おにぎり群」というキーワードにも全く同一の傾向がみられる。「おにぎり」「おにぎらず」というキーワードが〈気になる〉スイッチを押すのも「平日」パターンなのである。
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つまり、トースト、「おにぎり群」、「朝ごはん・お弁当群」の中のお弁当と卵焼きは、「平日の朝」という共通価値を持っているのだ。朝食において卵というアイテムは不動の中心打者である。もちろんお弁当の中にも必ずといっていいほど入るのが卵焼きだ。
毎日繰り返されるお弁当にとって「目先を変えて飽きさせない」ことは必須の条件である。加えて、お弁当に詰めこまれていくアイテムは朝食でも食べられるし、子供のお弁当だけではなくママのお昼ごはんやお弁当にもなっていく。だから、「微変化」の「一工夫」は極めて重要なのである。
「朝ごはん」は通年〈気になる〉
お弁当、卵焼きと同じ群に入れておいた「朝ごはん」、「朝食」というキーワードは、これまで述べてきた他のキーワードとは全く異なり、ほぼ「休日」と「平日」との波動の差異がなく、一週間を通して〈気になる〉スイッチを押し続けているのだ。もっといえば年間を通じて〈気になる〉のだ。
「朝ごはん」と「朝食」は、たまたま2種類のキーワードに分類されているだけで生活の中では同じ意味だと理解できる。
先ほども述べたが「朝ごはん」系は週間の波動もなく、一年間の波動もない。そして決定的なことは、一年間を通じて常にベスト10の中に入っていることである。これはたった1つ「朝ごはん」だけだ。
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朝の「微変化」は生活全体の価値
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必ず繰り返される「朝ごはん」、いわゆるTPOの変化が最も起こりにくい生活シーンにこそ、「微変化」の欲求が渦巻いているということになる。そして、その朝というシーンの中に「平日」と「休日」という、やはり〈きっかけ〉スイッチの入り方の違いによって、〈気になる〉スイッチが異なるという特徴を持っている。
これは食のトレンドから覗きみたことではあるが、生活全体の中における「朝」というTPOは、あらためて着目し直すべき生活価値のありかだといえそうだ。