【食のトレンドレポート Vol.19】POSデータからは〈食べたい力〉は見えてこない!

【目次】POSデータからは〈食べたい力〉は見えてこない!

  • 1枚のレシートからわかること
  • 「漬物」も「みょうが」もないが…
  • 「関連購買」という嘘
  • 「生メカジキムニエルワイン仕立て」

執筆:辻中 俊樹
(マーケティングプロデューサー)


食のトレンドレポートVol.19が配信されました。本号では買物が食卓をどのようにして作ったか、<食べたい力>をどのように湧き上がらせたかについて深堀していきます。「食のトレンド」は「買物」という生活行動にも視点を広げることで見えてきます。本号でその具体例に触れていただければと思います。ご登録がまだの方も、ご登録してお読みください。

IMG_0277_year900さて、皆さんはビッグデータをどのように活用されていますか。ビッグデータで「食のトレンド」を見つけ出すことの難しさを感じている方も多いかもしれません。ビッグデータはどうしても「ディテール」に向かっていく性質があります。「気づかなかったが、ここの部分取りこぼしているな…」「最近巷では◯◯が流行っているみたいだな…」という具合に、感覚値で気づかなかった部分に気付けることは重要なことです。しかし、結局は事実の一部「ディテール」に過ぎないのです。ここまでついてきていただいた「食のトレンドレポート」の読者の皆さまは大丈夫だと信じたいところですが、「ディテール」を追いかけることで視野が狭くなっていく「負のスパイラル」に陥らないようにしていただきたいと思います。これに陥ると、不毛な予測をして、無駄なものをつくり出し、挙句の果てに生活者に嫌われてしまうのですから…。

私たちが「Livs -生活の可視化」に取り組んでいる理由の一つが、この問題の解決にあります。ビッグデータから本質を掴み取る「知恵と視点」を持つことが大切なのです。これを持つことでビッグデータの本来の価値に気づけると私たちは確信しています。食のプロフェッショナルとして、広い視野を持ってください。そのために「食のトレンドレポート」が、皆さまのお役に立てば幸いです。広い視野を持てば、現在お使いのデータからも、新たな気づきが得られるかもしれません。


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