「食のトレンド」では、ヤオコーのユーザーを対象とした7日間の日記調査を行いました。調査のテーマは「食と買い物に関する日記調査」。ここから見えた食のトレンドを紹介していきたいと思います。
朝食の主役はパンとヨーグルト
ヤオコーを週2日以上利用する30〜50代の女性6名にご協力いただき、彼女たちの生活から食と買い物の関係性を中心に生活の詳細を追いかけることにしました。
今回の生活日記調査にご協力いただいた方に共通していた特徴のひとつが、朝食が非常に似ているということ。とにかく朝食のヨーグルトの登場頻度が高く、6人中5名は毎日のように朝食にヨーグルトを食べていることがわかりました。
朝食にヨーグルトを食べるのが日課となっているのは頷けますが、Aさんは毎日「プレーンヨーグルト」、Bさんは「R-1」、Cさんは「ラブレ」というようにそれぞれ商品が固定されているのも特徴的です。腸内環境はもちろん、体調を整えて健康的に過ごすための1日のおまじない(?)といったところでしょうか。
期間中の朝食でヨーグルトがセットされたパン食は19食ありました。一方でヨーグルトがセットされたごはん食はわずか2食のみ。これを見ると、パン食の場合ではヨーグルトがセットされる傾向が強くなるといえます。ヨーグルトがダントツではありますが、牛乳やチーズなども含めると何らかの乳製品は高い頻度で朝食に入ってきます。
朝は忙しい…時間をかけずに健康的に
朝食全体を見てみると、パン食が26食登場した一方でごはん食は11食でした。ごはん食よりパン食の方が用意が簡単なのはわかる気がしますが…「朝食はとにかく簡単にしたい」という思いが強いようです。シニア世代ではそうとも限りませんが、とにかく30〜50代女性は、みなさん朝は忙しく時間がないようです。早くできる簡単で健康的な朝食…なるほど、パンにヨーグルト、ゆで卵、ソーセージのようなメニューになるのも頷けるところです。ここに果物が一品加われば御の字ということになりそうです。
ごはん食にフォーカスしてみると、茶碗に入ったいわゆるごはん食では納豆や豆腐がセットされているケースが多くなっています。
「パンにヨーグルト」VS「ごはんに納豆」の勝負といったところでしょうか。
どうやら今回の調査、朝食に限っては「パンにヨーグルト」に軍配が上がりそうです。ごはんに納豆、味噌汁という和朝食にも、パン食にも共通していることといえば、ここにかなりの頻度でソーセージや卵料理がセットされてくること。ゆで卵、卵焼き、目玉焼きなど、卵料理は朝食の全37食のうち22食に登場しました。
豪華な朝食はどう実現されているか
さらにここに煮物や野菜炒めなどのいわゆる惣菜が入ってくることがあります。これは前日の夕飯の残りか、子供の弁当のおかずの残りというケースが多くなっています。右の写真は非常に豪華な和朝食にみえますが…日記のコメントをみてみると「・長女がお弁当だったのでそのおかず。・野菜炒めは昨晩のもの。・みそ汁も…」となっています。お弁当のおかずも基本はレンジでチン。朝から本格的に…ましてや包丁を使って肉や魚を調理することなど皆無です。
そして、特徴的なことをもう一つ、6人中5人が、毎日のように午前中にコーヒーを飲んでいます。朝食コーヒーが日課の人が3人、午前中の一休みコーヒーが2人、飲まなかった1人は授乳中でコーヒーを控えているとのこと。特に朝食でカフェオレを飲む人は「今日も1日がんばるぞ」という通過儀礼のような意味合いを持っているようです。
ここまで見てくると、ヤオコーユーザーの30〜50代女性にとって「パンにヨーグルト、卵にカフェオレ」は典型的な朝食メニューといえそうです。ここにウインナーとサラダを…とは理想論で、現実にはなかなか苦労しているのではないでしょうか。
朝食に関しては、とにかく忙しいなかの「手間をかけないで健康的に、毎日決まった(考えなくてよい)朝食を」の結果としてパンとヨーグルトが主体になっていることが浮き彫りになった今回の調査。
昼食や夕食には、また朝食とは異なる側面が見えてきました。引き続き、買い物と食卓の関係性なども深掘りしてさまざまな角度から紹介していきたいと思いますのでお楽しみに!
(執筆:辻中 玲)