【ヤオコーユーザーに聞きました②】味噌汁やスープは作りおきが基本

ヤオコーのユーザーを対象とした7日間の日記調査を行いました。調査のテーマは「食と買い物に関する日記調査」。ここから見えた食のトレンドを紹介していきたいと思います。

朝食の味噌汁は昨日の残りもの

ヤオコーを週2日以上利用する30〜50代の女性6名にご協力いただき、彼女たちの生活から食と買い物の関係性を中心に生活の詳細を追いかけることにしました。
日記調査にご協力いただいた方のコメントから、味噌汁やスープに関して、非常に多くの共通したコメントが見られました。それが、朝食の味噌汁やスープは「昨日の残りもの」というコメント。同じように、朝作った味噌汁の残りを昼か夜にも食べるシーンが多いことがわかりました。つまり、ほとんどの味噌汁やスープが1食で使い切らずに複数回の食卓に登場しているのです。

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一晩寝かせた味噌汁

簡単に作れる、野菜をたくさん摂れる、子どもが喜んで食べる(子どもがなめこ汁を好んで食べる)などの理由で、味噌汁やスープは食卓に頻繁に登場してきます。逆に考えると、味噌汁やスープが複数の食事で使いまわしできるメニューと認識されているからこそ複数回分多めに作って分けて食べているともいえます。

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休肝日の翌日”味噌汁を食べるために塩鮭を焼く”というシーンがある。味噌汁には主菜を決めてしまうほどのポテンシャルがあり、これが味噌汁が食卓に登場し続ける理由なのではないだろうか。

「豚汁」のように野菜を摂りたいなど特別な動機があるご馳走感の強いメニューもあります。豚汁の評価は高く食事の満足度も高い傾向にありました。このあたりの満足感はカレーやシチューに近いものがありそうです。一方で、特別な理由なく作られている味噌汁は、わかめ、揚げ、豆腐が入ったようないわゆる昔ながらの定番の味噌汁になっています。いずれにしても、スープ系料理といえば、味噌汁からカレー、おでんまで様々ですが複数回に分けて食べられることは共通しているようです。

ある種のご馳走としての味噌汁

また、味噌汁やスープがほとんど出てこなかった方もいます。お酒を飲むため、ごはんや味噌汁はあまり食べないということのようです。この方に特徴的だったのが、休肝日の翌日”昨日の味噌汁でご飯を食べていくために塩鮭を焼いた”というシーン。この場合、味噌汁がフックとなって塩鮭を焼いていることになります。味噌汁にはシーンによっては、主菜を決めてしまうほどのポテンシャルがあり、これが味噌汁が食卓に登場し続ける理由なのではないでしょうか。

パンと味噌汁の組み合わせはナシか

ところで、調査中全ての食事のなかでパンと味噌汁の組み合わせは1食も登場しませんでした。ごはんと牛乳(or飲むヨーグルト)の組み合わせが9食登場したことを考えると、パンと味噌汁の組み合わせはあまり好まれてないようです。もっともパンとヨーグルトの黄金の組み合わせに味噌汁が入り込む余地はないのかもしれませんが…。また、特徴的な傾向として、チャーハンやオムライス、タコライス等を含め、ごはん(ライス)にはかなり高い確率でスープがセットされているということです。もちろんここに登場するスープも複数回の食事に分けて食べられていきます。

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ごはん(ライス)にはかなり高い確率でスープがセットされています。ごはんと牛乳の組み合わせにはさほど抵抗はないようですが、パンと味噌汁の組み合わせとなると全く出現しなかったのは特徴的です。

想像してみていただければ…朝食にカレーとパンを食べて贅沢な朝を過ごしたことはないでしょうか。このカレーは前日の夕食の残り…一番寝かせたカレーに違いありません。毎日忙しすぎる朝を過ごす30〜50代の女性たちが朝からカレーをコトコト煮込むことはまずありません。そのように考えれば、一晩寝かせることを前提にした味噌汁やスープが、翌日の朝食にも出現してくるシーンは当然の帰結といえるわけです。

「一晩寝かせた味噌汁」のような小さくも大いなる気づきに出会える日記調査。どんなお茶を飲んでいるか、気温の高い日はどんなきっかけでメニューを選び何を食べたか…などなど、今回も多くの気づきがありました。随時紹介していきますのでお楽しみに!

(執筆:辻中 玲)