「バレンタイン」「クリスマス」「ハロウィン」は伸びが顕著。注目は運動会シーズンの弁当
Google Trendsのフード、ドリンクを見ると、「バレンタイン」「クリスマス」「ハロウィン」は伸びが顕著です。また、春と秋に行われる「運動会」は微増ながら一定のボリュームがあります。運動会の関連食は「弁当」で、祖父母と親子や友人などで「弁当」を囲むシーンも多いため、しっかりと作りこんだハレの食となっているとみられます。
バレンタインとその他の歳時・イベントの差は大きい
「バレンタイン」「クリスマス」「ハロウィン」と比較すると、「正月」「節分」「母の日」「父の日」「ひな祭り」「こどもの日」「七夕」「お盆」などのイベントの人気度が低いのが特徴的です。インターネットユーザーやレシピサイトの利用者の世代(食のトレンドでは20〜40代と捉えています)では、「バレンタイン」「クリスマス」「ハロウィン」が人気度の高いイベントのTOP3といえます。
歳時・イベントと食キーワードの関連度
催事・イベントと食キーワードの関連度を見ると「クリスマスとケーキ」「バレンタインとチョコ」「節分と恵方巻き」の関連度が高くなっています。また注目すべきは「春の行楽イベント(例:運動会)と弁当」の関連度が「お正月とおせち」や「お正月とお雑煮」と同程度に高くなっていることです。「弁当」は2015年春の行楽シーズンも増加傾向にあり、開拓の余地のある歳時・イベント関連の食キーワードと言えそうです。
また「節分と恵方巻き」が伸びているのに対して、「正月とおせち」や「正月と雑煮」が伸びが鈍くなっています。これは大所帯の食をベースに構成されている「おせち料理」が、単身世帯や核家族の増加に対応しきれていないことが関係していると考えられます。一方レシピサイトの集計分析では1月1日に「雑煮」の注目度が急激に高まります。特に「おせち料理」の内食に関しては新たな提案を行なうべき時期に来ていると考えられます。
その他の歳時・イベントと食キーワードの関連度
その他「ひなまつりとちらし寿司」「丑の日とうなぎ」「月見と団子」「彼岸とおはぎ」など特定の食との関連性の強い歳時・イベントが様々あります。これらはクリスマスやバレンタインと比較すると小さなボリュームに見えますが、例えば「彼岸におはぎ」を利用しているのはシニア世代が多数となっています。また「彼岸におはぎ」を利用するユーザーは「月見に団子」を利用する消費動向を持っていると考えられます。